ありがとう


9月8日 我が家の愛犬が亡くなりました。
11歳2か月でした。

犬と暮らす以上、いつか絶対、別れの時はやってくる。
そんなこと、わかっている。
ちゃんと、ちゃんと、わかっていて一緒に暮らしているのに
まだまだ元気だし、ずーっと一緒に過ごせると思ってしまうのです。

でも、その時はあまりにも突然、やってきてしまいました。

我が家にはイタリアングレーハウンドが2頭
そして保護犬で我が家に迎えて2年弱のトイプードルがいます。

一番年上のイタリアングレーハウンドのアイ
7月6日には11歳の誕生日を迎え、
落ち着いた良い老犬になって来たなぁ。と思った矢先のことでした。

最近のアイちゃん、ちょっと様子がおかしいのではないか?

そんな風に思うことが時々あったのです。

間違いなく、私はアイの変化に気が付いていたのです。
だけど、一年半ほど前から、保護犬を預かり、一緒に暮らすようなことをしていましたから、いくら寛大なアイでも、そういう子たちに全くストレスを感じないかと言ったらそれはあり得ない話。
11歳だし、たまには、静かに過ごしたいこともあるだろう。
時々、食だって細くなることもあるかもしれない。
私はそんな風に勝手に解釈していたのでした。

ある日、アイの様子を見ていて心配した主人が病院に連れて行きました。
血液検査をし、さらに尿検査をしようと先生と相談をして帰ってきた次の日の晩。
部屋を歩いていたアイが後ろ足から崩れるようにふらつき、貧血のような状態になりました。

次の日、朝一番に連れて行った病院で検査を進めていくと、肝臓に大きな影が見つかりました。

肝臓は沈黙の臓器。
肝臓がんはサイレント・キラーと言われています。
症状が出た時にはかなり、病気が進行していることが多いのです。

先生からそのようなお話を聞いて、血の気が引く思いでした。

けれど、犬の肝臓がん場合、病変を取り除き、術後元気に過ごしている子もいるという話も聞き、もし、手術をして助かるならば、生きてほしい!と病院を移り、さらに細かな検査をしたのです。
その結果、大きな腫瘍が3つあり、転移も見られ、治療や手術を断念。
私たちは緩和ケアを選んだのでした。

もしかしたら、2~3日。
いや、1週間以上、もつかもしれない・・・
でも間違いなく、残された時間はそう長くない 末期の肝臓がん。

それからは家でみんなで過ごせることがどれだけ幸せなことなのか。
そのようなことを考えながら生活を送ることになりました。

いつ終わってしまうかもわからない一瞬、一瞬を。
一緒に過ごすことができる残った時間を噛み締めながら生活をしました。
私はアイの望むことを感じて、それをかなえることに努めました。

時折、アイは病気を忘れるほど元気にふるまうこともあり、美味しいものをたくさん食べて、のんびりと家で過ごしました。
調子の良い時には庭に出て遊び、みんなと公園に行きたいと言う日は、大好きな森林浴をしました。
私も思う存分看病をさせてもらい、3週間ほどの濃密な時間を一緒に過ごし、看取ることができたのでした。

縁あってやって来たイタリアングレーハウンドの女の子。
小さな怪獣だったアイが穏やかな老犬になるまでの11年。

本当に楽しい、尊い時間をありがとう。

そして、アイと仲良くしてくださった皆様。

アイはとっても幸せでした。

ありがとうございました。

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